製品情報
避難ハッチ
ここでは当社のもう一つの主力製品でもある避難ハッチとハッチ用はしごについて紹介します。
「避難器具とは」でも記した通り、マンホール(ハッチ)の形状をした避難器具の取付け具をいい、当該避難器具はハッチ用つり下げはしごが組み込まれているケースが大半を占めます。それ以外では固定はしごか垂直式救助袋が組み込まれます。ちなみにマンホールとは円形の開口部を有するものを意味し、ハッチとは角型の開口部を有するものを意味しています。現在では角型のものが圧倒的に多いので円形のものを含めて避難器具用ハッチ、略して避難ハッチと称しています。平成4(1992)年以降ステンレス製に限定されることとなりました。。
避難ハッチは一般に本体(中枠)、上ぶた、下ぶた及び取付金具等で構成されるものであることとされています。決して上ぶたの上に物を置いたり、乗ったりしないでください。
チャイルドロックについてですが、これは特段の規定があるものではありません。こどものいたずら等を防止するためチャイルドロックを設けております。
避難ハッチの認定については一般社団法人全国避難設備工業会が総務省消防庁の委任を受けて行っています。
中枠を中心とする上下蓋以外の部分です。本体の板厚は、1.2mm以上としなければなりません。特に取付金具を固定する部分については3mm以上としなければなりません。また、埋設時には床面から本体(中枠)上端を1cm以上の高さとすることになっています。当社の避難ハッチでは、中枠の高さは200mmが標準で口径は内寸法で正面幅(吊り元側)520mm×奥行600mmと正面幅600mm×奥行600mm並びに正面幅600mm×奥行680mmとなっております。
蝶番等を用いて本体に固定し、かつ、容易に開けることできるものであることとされています。また、「おおむね」180度開くことができるものか、「おおむね」90度の開放状態でふたを固定でき、かつ、何らかの操作をしなければ閉鎖しないものであること、手掛けを設けることとされています。現行の避難ハッチは当社製品も含めて、大半の製品が「おおむね」90度の開放状態でふたを固定でき、かつ、ストッパーを解除する操作をしなければ閉鎖しないものであり、手掛けを設けています。上ぶたの板厚は2mm以上としなければなりません。ただし、2mm以上の板厚と同等以上の強度及び耐久性を有するよう補強等の措置を講じる場合にあっては板厚を1.5mm以上とすることができます。
直径6mm以上の排水口を4個以上設け、又は、これと同等以上の面積の排水口を設けることとされています。
当社の避難ハッチは、M12のボルトにはしごを直接取り付けます。
総務省消防庁の委任を受けた一般社団法人全国避難設備工業会の認定済です。
避難ハッチ用はしごについて、ここではUSD(ユレーヌスタンダード)について見ていきましょう。当社では5段~16段を製造販売しています。適用高さ(設置階FLから直下階FLまで)については価格表をご参照願います。最大約6mまで対応しています。階高が6mを超える場合は緩降機・救助袋・固定はしごをご利用ください。
所謂避難ハッチは一般に上から下に向かって逃げます。それとは逆に下から上に向かうことがあります。このハッチは下から開けることもできます。法的な位置付けとしては、今のところ特段の定めがあるものではありません。設置については開口部の大きさや、下ぶたから先に開けるか上下連動して開けるか等も含めて所轄消防機関の指導に拠ります。規格としては通常の避難ハッチに準じます。
もちろん、通常通り上から下への避難もできます。
このハッチは総務省消防庁の委任を受けた一般社団法人全国避難設備工業会の認定済です。
避難時に階下のバルコニーに 障害物が発生した場合 (障害物の高さ700mmの時の一例)
【当社製品比】
パンタグラフ式
パンタグラフ式は降下口が220mmと狭く、スムーズな避難は不可能です。
(パンタグラフ式は障害物の高さにより降下口の広さが異なります。)
スライド式
スライド式は降下口が500mmと広く、スムーズな避難が可能です。
(スライド式は障害物があっても避難上有効な直径500mm以上の円が内設する大きさの降下口を有しています。)
両ハッチの開口寸法は同じ600mm×600mmです。
【避難ハッチの降下地点に物を置かないこと!】
ハッチの埋め込み個所が二重天井であるのはよくあることです。ジョイント上部枠、下ぶたのあるジョイント下部枠、その両方に挟まれるジョイント用当て板(4枚)の3つで構成されています。
この避難ハッチの上部・下部・当て板を一式として、総務省消防庁の委任を受けた一般社団法人全国避難設備工業会の認定済です。