避難ハッチの深さを誤って埋めてしまった場合、中枠をはつり出してしまうとバルコニーの強度低下が心配されます。こうした場合にはカサ上げ枠を用いてハッチの上ぶたをしかるべき位置に移設することになります。
ハッチを埋め込む深さですが、平成8年4月16日に公布された消防庁告示第2号「避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目」において次のように明示されています。
第八「取付方法」の五「避難器具用ハッチを設ける場合」の(一)「避難器具用ハッチの構造」のロ「本体」の(ロ)において「上端は、床面から一センチメートル以上の高さとすること。」
とされています。従って埋設前に所轄消防機関への確認と打ち合わせが大切です。
また、この作業を行うということは既に認定済みの避難ハッチに手を加えるということになりますので、所轄消防機関の了解が必要です。
避難ハッチの認定については一般社団法人全国避難設備工業会が総務省消防庁の委任を受けて行っています。